峠でひとやすみ

イラストと写真と雑記

「白兎のクニへ-発掘された因幡のあけぼの-」大阪府立弥生文化博物館

8月18日、夏季特別展「白兎のクニへ-発掘された因幡のあけぼの-」を開催中の大阪府弥生文化博物館へ行ってきました。

 

写真撮影は1部を除いてOKだったのですが、ここしばらく、晴天の日中でしか撮っていなかったので、「ISO感度をあげる」ってことをスッカリ忘れていて、絞りをいっぱいまで開いたらあとはひたすらシャッタースピードを遅くすることで明るくして撮りました。結果、1/8秒なんてことになってしまい、ブレブレ写真量産・・・。

1/40秒で撮れたものはどうにか見られるので、少ないですが、紹介したいと思います。

 

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 突帯文土器壺/本高弓ノ木(もとだかゆみのき)遺跡/縄文時代晩期~弥生時代前期

 外形の曲線が美しいなぁ。

 

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 サメを描いた土器(レプリカ)/青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡/弥生時代中期末

 他にも、琴板や石、銅剣などにサメが描かれたものがありました。

 

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 花弁高杯(レプリカ)/青谷上寺地遺跡/弥生時代後期

木器です。優雅~。

 

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 花弁高杯/乙亥正屋敷廻(おつがせやしきまわり)遺跡/弥生時代後期

 これもすごい。自分の弥生時代の認識、間違ってました。

 

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 台付装飾壺(レプリカ)/青谷上寺地遺跡/弥生時代後期

 

 

ほんとにチョットしか紹介できませんでしたが、縄文土器など盛りだくさんで、 とても見応えのある展示でした!

空と石と400年の土木技術~大和郡山城天守台

8月4日、奈良県大和郡山市にある郡山城跡へ行ってきました。

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近鉄電車の踏切を渡るとお城です・・・と思ったのですが、江戸時代には線路の手前(東側)の五軒屋敷と呼ばれるエリアも城内だったそうです。

 

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お堀ぞいに歩いていくと、観光案内などでおなじみの櫓が見えてきました。

 

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追手門。

 

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桐文が見えます。

ここまで来たけどくぐらずに、ちょっと引き返して反対方向の柳沢文庫に向かいます。

というのもお城についてよく知らないし、予習もしてこなかったので、そこで情報を得ようかと思って。発掘調査速報展もやってるし。

www.mahoroba.ne.jp

織豊期の瓦や明治の(ブランド名じゃないよ)牛乳瓶など様々な出土品と城絵図の展示がありました。(写真撮影は禁止)

天守台の発掘調査の紹介動画も上映されていました。わかりやすくて面白そうだったのですが、5分ほど見たところでツレが「早く天守台に登ってみたくなった!」と言うので切り上げて天守台へいくことにしました。

 

 

でも、この動画のことがどうにも気になって、youtubeで見られないかな~、大和郡山市のチャンネルないかな~、と家に帰ってから探してみたら、あった!

たぶん「郡山城天守台展望施設整備事業 紹介動画~最終回「蘇る天守台」~」だと思う。(5分しか見ていないので違ってたらすみません)

この動画はそれまでの第1回~第3回までの総括で、予習にさくっと見ておくにはちょうどいいと思いますが、個人的に、行く前に是非見てほしい(なにより自分が見ておけばよかったー!)って思ったのが、第3回の石積み作業。全部見ると1時間近くあるので、25分10秒のところからだけでも見てほしいです。

youtu.be400年前と現在の職人さんの仕事がつながる、って感じで最後のほうはウルっときました。

 

 

柳沢文庫から細い道を通って天守台へ向かいます。

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 間の堀はラピュタな世界。

 

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 いよいよ天守台へ。

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 登ります。

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 天守台からの眺め。

 

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 一部だけ、石が見えるようになっています。

アップしようと思って解説パネルの写真も撮りましたが、動画見ちゃったら、もう絶対そっちのほうが、いいです。石の並びの意味が見えてくるところとか、金箔菊丸瓦出たーって感じとか、あぁ、ほんとスゴイ成果なんだ、ってことがよくわかります。

youtu.be

youtu.be

 

このような発見も体力と根気の要る発掘作業あってこそ。

ちょっと前にアルバイトで出土品を洗う機会があったのですが、はじめるまでは楽しみ~とか思ってたけど、やっているうちにだんだんしんどくなってきて、早く終わらないかなーと思ってしまいました。でも現場での作業はもっと大変なんですね。

そのことがわかったのも私にとっては収穫です。

 

 さて、真夏の日中、自分もカメラも暑さでどうにかなりそうな天守台からちょっと離れてほっと一息。

 竹林門址で、転用されている石仏さまをみつけました。

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 微笑んでいるようにも、困り顔のようにも見えます。

 

南へ出てから天守台の西側にある細い道を歩きました。

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 追手門まで戻ってきて、

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やっと、くぐることができました。

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空が好みの色に撮れたのに、センサーのゴミが・・・(ToT)

 

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暑かった!けど行ってよかった!

紀州九度山真田まつり

5月5日(長いこと更新をサボってました)、和歌山県伊都郡九度山町で開催されていた「紀州九度山真田まつり」に行ってきました。

武者行列が歩いているところを撮るのは難しそうだったので、出発(出陣?)前の集合場所で撮影しました。

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 ぞくぞくと集まる武者さんたちに、テンションがあがります。

 

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 みなさん、りりしくて、すてきでした!

 

道明寺天満宮で古墳時代めぐり

2週間近く前の話になってしまいましたが、大阪府藤井寺市にある道明寺天満宮にお花見に行ってきました。

www.domyojitenmangu.com

(前回、エラそうにMFのことなど書きましたが、今回の写真はシレッとAFで撮ってます)

 

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駐車場へのスロープと神門への階段にはさまれた斜面に復元埴輪窯がありました。

 

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解説パネルにあった地図。埴輪窯は20基以上みつかっています。

 

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鹿線刻(^-^)

 

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神門をくぐって入ります。

 

お参りをして、拝殿の左へすすむと、復元修羅があります。

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藤井寺市の三ツ塚古墳(八嶋塚古墳、中山塚古墳、助太山古墳)の周濠でみつかった大小ふたつの木製品は、「修羅」という運搬具であると想定されています。

この復元修羅は、実験考古学の試みとして製作されたと解説パネルにありました。

 

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小さいほうの修羅。

 

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大きいほう。後方から。

出土した実物のうち、小さいほうは藤井寺市立図書館に展示されているそうです。大きいほうは近つ飛鳥博物館にありました。

修羅は三ツ塚古墳周濠の滞水状態の堆積である腐植土層から出土しました。このような環境から出土した木製品は、乾燥による変形やヒビ割れ、収縮をおこすため、保存処理をする必要があります。

保存処理方法の中でPEG(ポリエチレングリコール)含浸法が採用されました。PEGの水溶液に浸漬し、出土木製品の内部の水分をPEGに置き換えて固化させるのです。低濃度から時間をかけて徐々に濃度を上げ、最終的には100%に近い濃度にして内部の水分をPEGに置き換えました。

(近つ飛鳥博物館展示ガイドブック、2013年、121ページ)

 

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土師社です。

 

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花ノ国明宏さんの手形。

何故ここに・・・?

ハッ、そうか! 土師氏は當麻蹶速と相撲をとった、野見宿禰を祖としていました。

 

桜の写真を撮ってから(ほぼ失敗作)、のんびり駅へ歩きます。

 

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近鉄南大阪線道明寺駅のすぐ近くにある道明寺合戦記念碑。

 

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ダンプトロリー。運搬具の昔と今に出会えた1日でした。

埴輪の生産と供給~野々上埴輪窯跡、誉田白鳥埴輪製作遺跡

近くに用事があったので、大阪府羽曳野市にある野々上埴輪窯跡と誉田白鳥埴輪製作遺跡に行ってきました。

 

野々上埴輪窯跡

6世紀前半ごろに操業していたと推定される埴輪窯です。

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解説パネルしか見当たりませんでした。1号窯は道路になってるっぽいです。

 

道路をはさんだ向かいに、ボケ山古墳(宮内庁により仁賢天皇陵に治定)があります。野々上埴輪窯跡は羽曳野市ですが、ボケ山古墳は藤井寺市になります。

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この古墳の外堤から出土した埴輪は、すべて窖窯焼成、タテハケ調整です。野々上埴輪窯跡から出土した埴輪と共通の調整技法であり、場所も近いため、野々上埴輪窯で生産した埴輪がボケ山古墳へ供給されたと考えられています。(国立歴史民俗博物館編「はにわ人は語る」山川出版社、67ページ)

 

 

誉田白鳥埴輪製作遺跡

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遺跡の一部、国道170号線の東側は遺跡公園として整備されていました。

 

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1号窯のあったところ。

  

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上の地図の広い道路の東(左)のエリアに、赤で細長く描いてあるのが1号窯です。

 

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地図の隣に、2、3、4号窯を表現したミニチュアの模型があり、そのうちのひとつは、中の様子がわかるようになっていました。ここの窯跡だけでは不明なところは野々上埴輪窯跡を参考に復元したと説明書きにありました。

 

5世紀後半から6世紀前半ごろまで操業されていたと考えられていますが、近い範囲に古墳がいくつもあるため、供給先の特定はよっぽど似た埴輪が出ないと難しいそうです。(「はにわ人は語る」74、75ページ)

近つ飛鳥博物館(2)私にはまだ早い!~土曜講座「組み合わせでみる古墳時代馬具」

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前回のつづきです。この日、土曜講座がひらかれていたので聴講しました。テーマは「組み合わせでみる古墳時代馬具」。

近つ飛鳥博物館では、毎月「入門講座」と「土曜講座」がそれぞれ1回ずつひらかれます。私の知識レベルだと「土曜講座」はちょっと難しいかなと思ったのですが、「馬具のことなら飾り馬のイラストを描くとき調べたし、いけるやろう」と思って聴いてみました。しかし、やっぱり難しかった。

 わかった範囲で大まかに紹介します。(ほぼレジュメの引用ですが)

  

1.5世紀後葉までの流れをたどります。

(「中期2」「中期3」・・・という区分は、馬具編年です)

中期2(4c後葉) 轡が出現

中期3(4c末~5c初)

 轡のほか、木芯輪鐙・鉄装鞍・環状雲珠・鉸具が登場

中期4(5c前葉~中葉)

 金銅装鞍、心葉形杏葉・三環鈴・馬鐸など装飾性のある馬具が加わる

中期5(5c中葉~後葉)

 轡(f字形・内湾楕円形)・杏葉(剣菱形)・板状辻金具などが登場し、定型的な装飾馬装が成立。

 鈴杏葉の登場、三環鈴・馬鐸の大型化など青銅製装飾に変化。

中期6(5c後葉)

 以降、各種変化はあるが、基本構成となる馬具はでそろう

そして、6世紀初めに形・つくり・構造が変化したり、新しい形のものが出現してきます。

鏡板についていうと、f字形鏡板はサイズが大きく、鋲の数も多くなるし、新たに十字文楕円形鏡板が登場します。内湾楕円形鏡板は鉤金具が兵庫鎖になり、新たに環状のものが出現します。

変化の背景には「継体大王期の工房再編」がある、という説があります。

 

2.5世紀後半から6世紀前半の、鏡板と各種馬具の組み合わせについて。(以下の引用箇所は「後半」とか「前半」が省略されているのかな?)

雲珠・辻金具(金銅装轡に伴う)

5c f字形     環状雲珠・板状辻金具

6c f字形     環状雲珠・板状辻金具主体

   十字文楕円形  鉢状雲珠・辻金具主体

   ※互いに主体となるもの以外も一定数存在

 

雲珠・辻金具(鉄製轡に伴う)

5c 内湾楕円形  環状雲珠・板状辻金具

6c 内湾楕円形  ほぼ鉢状辻金具

   環状     鉢状辻金具主体。他種も一定数

 

5c f字形         脚一体造り

6c f字形、十字文楕円形  ほぼ脚別造り

鞖(しおで)には「脚一体造り(二脚)」と「脚別造り(一脚)」があるそうです。何がどう一体なのかとか訊かないでください。私にもわかりません。説明してくれてたかもしれないけど、この話のあたりでもう頭の処理能力が追いついてないので記憶にありません(T_T)。

 

杏葉

・鏡板・杏葉の強いセット関係

  ・・・f字・剣菱  十字文楕円・三葉文楕円

・基本的に同じつくり(技法)の製品 → 例外の存在

・新相の鏡板+古相の杏葉 

レジュメに「地域的差異」って自分で書き込んでるんだけど、なんの話だったっけ。思い出せない。

 

3.まとめ。もうほとんど記憶がないです。寝ていたわけではなく、頭がフリーズ。

なんとか理解できたのは

基本的には転換後の各馬具が組み合うが、少数ながら古相と新相が組み合わさる・・製品製作の場とはやや距離をおいた、製品保管・組み立て・流通のありかた

 ということです。

 

漢字だらけの記事になってしまいました。字間違いあったらすみません。

近つ飛鳥博物館(1)建物、常設展示の埴輪(動物・人物)と甲冑

1月26日、大阪府立近つ飛鳥博物館へ行ってきました。

 

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建物は安藤忠雄さんの設計です。若い方が熱心に写真を撮っていました。

 

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館内のロビーは吹き抜けになっていて、天井にある窓から外の光がさしこんでいました。この廊下を歩いて行って、

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埴輪模型のおしりを撮影。巫女さんのタスキもかわいいなぁ。

 

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巫女さん、近すぎてぼやけてしまい、残念。

 

展示室へ行きます。常設展示は一部が撮影禁止です。

券売機で入場券を買い、カメラを片手に撮る気まんまんで受付の方に入場券を渡すと、撮影禁止場所が描かれたマップをくださいました。これがないとすべての展示で撮影禁止マークがあるかどうか血眼になって探さないといけなくなるので、写真を撮る方は是非もらってください。

では、撮影可能な常設展示のなかから、埴輪(主に人物と動物)と甲冑の写真をアップします。

 

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目のところのヒビが涙のようで、この猪はなんだか悲しそうに見えます。

 

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甲冑形埴輪は器財埴輪ですが、この埴輪には「ここはオレが守る!」という気合いのようなものを感じました。

 

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背後に浮かぶ頭部がシュールだわ。

 

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横矧板鋲留衝角付冑と挂甲の復原模造品です。黒漆を塗ってあって、ホントは黒いのです。甲冑の写真はカメラの操作ミスでどれも黄色っぽくなってしまいました。すみません。

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 手首のあたり、動きやすくしてるのかな。

 

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 衝角付冑と三角板革綴短甲。

 

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 襟付三角板革綴短甲。