峠でひとやすみ

イラストと写真と雑記

吉野駅から火見櫓をめざし如意輪寺にお参りして帰る

観心寺に行ったら、楠木正行ゆかりの如意輪寺にも行きたくなったので、1月13日、吉野に行ってきました。

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 近鉄吉野線吉野駅のプラットホーム。設計は吉野郡下市町出身の建築家、岩崎平太郎。アーチがかっこいいです。

 

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 昭和3年の開業時は吉野鉄道でしたが、昭和4年大阪電気軌道(いまの近鉄)が吉野鉄道を合併したそうです。

 

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 せっかくなので、ロープウェイ(ケーブル)に乗って吉野城の火見櫓へも行くことにしました。

吉野山ロープウェイは、国内現役最古のロープウェイで、日本機械学会機械遺産第52号に認定されています。

(ロープウェイはお休みの日もあります)

 

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乗ってきた「さくら号」。

 

あとは、ひたすら坂道をのぼります。

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「坂道きついけどがんばりや~」と言ってくれているよう。

 

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金峯山寺の横の坂道から。

 

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 ぽすくま。

 

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カメラを向けたらそっぽを向かれた。後ろ姿もカワイイ。

  

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天王橋を渡り、猿引坂を登れば到着です。 中央が「大塔宮仰徳碑」。 大塔宮とは吉野城で戦った護良親王のことです。

右手奥の高くなっているところが火見櫓で、金剛山楠木正成たちと連絡をとるのに使われたそうです。

 

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護良親王後醍醐天皇の皇子です。

父のためにがんばって戦った(←私感)のに・・・。

 

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 火見櫓には三角点がありました。

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 しまった、金剛山がどっちの方角かわからない!

 

(・_・)

 

気を取り直して、天王橋まで戻り、如意輪寺へ向かいます。

吉野は桜の名所でしかも世界遺産なので、案内板も整備されていてわかりやすいですが、分岐が多いのでガイドマップなど持っていったほうが安心です。

私は奈良の観光地を歩くときは、山と渓谷社の「奈良 大和路 歩く地図帳」というムックを参考にしていますが、この日は持っていくのを忘れてしまって不安でした。

 

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ここまで来たら、もう安心。

 

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手書きの案内板に「後醍醐天皇が歩かれた道です」とありました。

 

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しんどい。でも、あと少し。

 

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 山門が見えました。

 

本堂にお参りして、後醍醐天皇陵へ。

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またもや階段。でも、段数はそんなにない。(と思うのは後村上天皇陵に行ったせいかな)

 

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 後醍醐天皇陵。

吹く風が木の葉をゆらし、ザワザワという音が周囲をめぐって、ただならぬ雰囲気。もちろん、その日の天候次第で、穏やかな日もあるのでしょうけど。

 

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階段の途中には、世泰親王のお墓。

  

楠木正行が辞世の歌を刻んだ扉は宝物殿にあります。(宝物殿は御霊殿や多宝塔などとともに、拝観料が必要です)

かえらじと かねておもえば梓弓

なき数にいる 名をぞとどむる

 このときどのような状況だったのか。

父・正成の死後、どのような日々だったのか。

想像しきれないけれど、そのことを考えていると「失敗が怖くてなかなか実行できない」「基本、逃げモード」な自分が見えてきました。このままでは死ぬとき後悔するにきまっているな。少しずつでも、やりたいと思っていることをきっちりやる方向にもっていこうと思います。

 

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 多宝塔。

 

本堂前へ戻って。

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「楠正行公お手植えの木斛(もっこく)」。