2週間近く前の話になってしまいましたが、大阪府藤井寺市にある道明寺天満宮にお花見に行ってきました。
(前回、エラそうにMFのことなど書きましたが、今回の写真はシレッとAFで撮ってます)
駐車場へのスロープと神門への階段にはさまれた斜面に復元埴輪窯がありました。
解説パネルにあった地図。埴輪窯は20基以上みつかっています。
鹿線刻(^-^)
神門をくぐって入ります。
お参りをして、拝殿の左へすすむと、復元修羅があります。
藤井寺市の三ツ塚古墳(八嶋塚古墳、中山塚古墳、助太山古墳)の周濠でみつかった大小ふたつの木製品は、「修羅」という運搬具であると想定されています。
この復元修羅は、実験考古学の試みとして製作されたと解説パネルにありました。
小さいほうの修羅。
大きいほう。後方から。
出土した実物のうち、小さいほうは藤井寺市立図書館に展示されているそうです。大きいほうは近つ飛鳥博物館にありました。
修羅は三ツ塚古墳周濠の滞水状態の堆積である腐植土層から出土しました。このような環境から出土した木製品は、乾燥による変形やヒビ割れ、収縮をおこすため、保存処理をする必要があります。
保存処理方法の中でPEG(ポリエチレングリコール)含浸法が採用されました。PEGの水溶液に浸漬し、出土木製品の内部の水分をPEGに置き換えて固化させるのです。低濃度から時間をかけて徐々に濃度を上げ、最終的には100%に近い濃度にして内部の水分をPEGに置き換えました。
(近つ飛鳥博物館展示ガイドブック、2013年、121ページ)
土師社です。
花ノ国明宏さんの手形。
何故ここに・・・?
ハッ、そうか! 土師氏は當麻蹶速と相撲をとった、野見宿禰を祖としていました。
桜の写真を撮ってから(ほぼ失敗作)、のんびり駅へ歩きます。
ダンプトロリー。運搬具の昔と今に出会えた1日でした。