峠でひとやすみ

イラストと写真と雑記

南北朝時代の行宮(あんぐう)、天野山金剛寺

11月15日、大阪府河内長野市にある天野山金剛寺に行ってきました。

 

南大門を入ってすぐに出会える紅葉。

 

水掛三尊像。手を洗うところかと思ったら大間違いだった。

 

楼門。ここをくぐって伽藍へ入ります。

 

拝観受付は伽藍と本坊と別になっていますが、どちらも行くのなら共通拝観券というのがあります。

 

食堂(じきどう)です。奥に見えるのが金堂。

 

金堂の前から見た食堂。

後醍醐天皇の子・後村上天皇が1354年から1359年まで政庁としていたので天野殿と呼ばれています。

 

金堂は平成21年から29年の「平成大修理」で美しく復原されています。

 

彩色がきれい。

ん?屋根の上に何かいる。

 

唐獅子でした。かわいいなぁ。

 

金堂は、中に入ってお参りすることができます。

扉を開けると、ふわっとお香の香りがして、直前まで考えてたこと(うまく写真とれたかなとか)から我に返りました。意識が五感に戻る感じ。

暗闇の中、金色に浮かび上がる大日如来の姿はとても美しいものでした。

 

多宝塔も「平成大修理」で色鮮やか。

 

観月亭。後村上天皇が京都を想いお月見をしたといわれています。

京都奪還のために此処にいたので、ほわんとした想いじゃなくて強い想いだったのでしょう。

 

楼門を出て、本坊へ向かいます。

左の道を進んでいったところが摩尼院だと思いますが、この日は扉が閉まっていました。定期的に公開されているみたいです。

摩尼院は後村上天皇が行宮としました。

 

シュッとしたお坊さんの像。弘法大師かな。

 

本坊の大玄関が修理工事中だったので、庭園は仮設の通路から見ることができました。

 

きらきらとさしこむ午後の陽。

 

北朝光厳上皇、光明上皇、崇光上皇直仁親王の御座所、観蔵院。

なんで北朝上皇親王がいたのかというと、京都での合戦のとき、南朝軍によって拉致されたんです。

八幡の戦い - Wikipedia

 

オブジェのように置かれた鬼瓦(?)。ツノが折れているようです。たれ耳?

役目を終えて、のんびりしているのかな。

 

こちらは迫力の鬼瓦。なんですが、隣の唐獅子がやっぱりかわいい。